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古民家再生のポイント=寒さ対策=
- 2008/06/12(木) 18:34:40
古民家の弱点をいかに解決していくかという話の続きです。
今回は
B.寒さ の解消です。・・・といっても我が家のケーススタディはあまり役に立たないと思います。
日本の民家の造りは高温多湿の気候に合わせており、ほとんどの場合建物自体が夏向きで、つまり開口部が大きく、家が歪んでいなくとも風が通りやすい造りと言えます。開口部にガラス戸や木戸が入っていても、現在のアルミサッシのように気密性があるはずもなく、風が吹くとがたがたと音を立て、粉雪が舞い込んでくるということもあったようです(書いていても寒くなってくる〜)。
そこで、再生にあたっては気密性の高いサッシに交換というケースがほとんどとなります。ものの本によれば、熱伝導性の高いアルミ製サッシではなく木製サッシが望ましいとか、ペアガラスにすればシングルのものに比べて熱損失が3分の1に減るなどと書かれていますが、これは新築の場合と同じですよね。
断熱に関しても、外張断熱派VS充填断熱派がいるようで、これはもうそれぞれの予算と好みに応じてとしか言いようがなく、これまた新築の時と全く同じですね。
さてさて我が家の場合はと言えば、私は新築を考えていた時は「絶対にペアガラスサッシにする。木製が予算的に無理でも、樹脂製のサッシにはする!」と固く決めていました。古屋の再生においても、今あるぺらぺらのガラス戸を当然撤去し、代わりにペアガラス入りの木製サッシを入れるつもりでした。お金をかけるとしたら、私の中では開口部だったのです。寒さ対策もさることながら、私は結露が嫌で嫌で仕方がないのです。
ところが、既にお伝えしてあるように、夫と工務店の社長は現存するガラス戸がこの家の象徴の一つであるからそのまま残すと主張するのです。夫たちとの格闘(大袈裟?)、私自身の中での葛藤を経て、最終的にはそのままガラス戸を残すことになりそうです。
じゃあ寒さ対策は?となりますね。私なりの解決策は、断熱雨戸か断熱戸です。断熱雨戸の解説はここに丁度よいものがありますし、断熱戸なるものは初めて聞きますがこういうものとのこと。ま、これらはまだ私の中だけのアイディアなので、今後工務店と相談していきます。
また、古屋には居室とガラス戸の間に広縁があるので、そこが寒さの緩衝地帯となることを期待しています。ガラス戸と、広縁を挟んで置かれる障子戸とをペアガラスとみなし、その間の広縁地帯がペアガラス入りサッシで言うと空気層の役目を果たすのではないかと目論んでいるのです。ちょっと無理がありますか? 貧乏人の負け惜しみ的な飛躍した理論かしら?
画像がぼけているので分かりづらいとは思いますが、向こう側のガラス戸と手前のボロ障子戸の間に広縁があります(物が置かれている場所)。さあ、ここが寒さのみならず暑さも和らげてくれるのでしょうか? 本来広縁はそういう役割を果たす日本人古来の知恵だったという記述もあります。私たちが生きる実験台となり、今後実際に体験しながら検証していきましょう。
我が家の断熱材は、ハイ、土壁です。そりゃあ「THE 日本人の家」なのですから。と言っても、ほとんど新築のように改築される北側部分は普通の断熱材を入れますが。予算の都合から新しく土壁をつくるのは無理なのです。でも残存している南側は今の土壁を残して大切に使わせて頂きます。ちなみに土壁を含む自然素材の断熱材が「チルチンびと47号木の家の『断熱』が知りたい!」で簡潔に紹介されています。
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以上のことからもお分かり頂けるように、我が家は高断熱高気密の家づくりを目指していません。工務店に渡したプランニングシートにも「居住者にある程度の負荷(四季折々の寒暖や大きな段差)を与えつつも、20年後(つまり私たちが老人になる時)を見据えた設計を目指す。例:板間と畳の間の小さな段差の解消、将来は窓をサッシに交換できるようなつくりなど)」と書きました。
そんな我が家の暖房設備も悩ましい問題です。そもそもの家づくりを考え始めた当初は、高・高の家で温水パネルヒーターの使用を理想としていました。今も温水パネルヒーターはいいなあとは思うものの、気密および断熱性能の低いこの古家では効きが悪いことでしょう。工務店からは対流式の暖房よりも輻射式の暖房設備の方が良いとアドバイスを受けました。エアコンなどの温風を吹き付ける対流式のものだと、さらにスースー感を増加させるようです。ということで、薪ストーブにする予定です。薪ストーブにも対流式と輻射式があるようですが、当然輻射式のものを選びます。
そして、古民家と言ったら吹き抜けにして古材の梁を見せるものと相場が決まっています。私たちもそのつもりで、和室2間のうちの1間を板間にして、その上を吹き抜けにしたいと考えていました。ところが、高・高でない我が家の場合、吹き抜けにすると熱が全部上がって隙間から逃げてしまうとのこと。しかも吹き抜けの高さが4メートルほどにもなるようで、シーリングファンで熱を下ろすにもどうなんだろう・・・と言われてしまいました。でも梁の見えない古民家なんて・・・。これからの課題です。
またまた長くなってしまいました。間取りの問題についてはまた次回。
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