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五感が研ぎ澄まされる家

  • 2009/10/08(木) 15:27:58

・・・と言いますか、台風通過中の現在は「恐怖が増幅される家」とでも言いたくなります。


下のトトロの家の状況は、杉製の雨戸を全部閉め切り、室内は暗いです。中2階は雨戸を閉め切ると、昼間でも真っ暗。現在この中2階を寝室としていて、朝なんだけど真っ暗な部屋の中にいてゴーッという風邪の音を聞いていると、それはそれは大変なことになっているのではと感じます。

冷静になれば風の音に雨音が混じっていないので雨はあがっていると分かるのですが、台風に雨はつきものと決めてかかっているため、何だか勝手に暴風と思ってしまいます。

1階はと言いますと、南側にはガラスの欄間があり、そこから光が入るのでほの明るく、少しほっとしますが、雨戸を閉め切っているので外の状況は伺えません。

そこで北側の多目的室に行きますと、そこには天窓があって、雨戸もないのでとても明るいです。で、雨戸のない窓の外を見て、初めて実は雨も降っていないどころか、日が燦々と射していて風だけが強いのだと分かるのです。


~んだとちょっとほっとしたのも束の間、トトロの家にとって風が大敵と思い知らされます。新生トトロの家の南と東側の建具はほとんどがオリジナル、もしくはオリジナルを踏襲した木製建具です。つまりは気密性がアルミサッシに比べると著しく低いのです。いや、「気密性」なんて単語を用いるのが妥当でないほど「隙間」が多いのです。

普段は雨戸を閉めておらず、風が強くなるとガラス戸がガタガタと騒ぎ始めます。このガラス戸を気に入っている夫ですら、そのガタガタ音の鬱陶しさに「この家は会話もできないのか」と嘆くことがあります。

台風の時には勿論雨戸を閉めますが、雨戸の上部にあるガラス欄間(つまり、このガラス欄間は雨戸で覆われない)がまだ音を出すんですね。しばらく暮らす内に「こんなものか」と思い始めるのですが、建て増しして近代的なつくり(当然のことながら建具はアルミサッシです)となっている北側の多目的室に入ると、しーんとしていて、あまりの差に驚かされます。

味深いのは、子供にとってガラス戸などの音は邪魔な存在ではないようで、「全然気にならない」と言います。性能は今のものに比べると劣るものの、アルミサッシの家で数十年暮らしてきた大人と、まだ数年の子供とでは受け止め方に違いがあるのですね。

家の中での暑い・寒いなどのストレスに耐えられない人間が、外の世界でのより大きなストレスに耐えられるはずがないという考えの元、こうした家での生活を選択した(ちょっと偏屈な)夫にとっては、まさしく理想通りにコトが進んでいると言えそうですね。

や~それにしましても、強風が吹くと思い切りガタガタッと家が音を立てる様子を目の当たりにすると、自然の持つ恐ろしさとか強さというものを実感できます。なんだか謙虚な気分になりますわ。


の問題はもう1つ。それは隙間風です。
ガラス欄間には所々ガラス板と桟の間に1センチほどの隙間があります。シリコンで埋められるそうですが、今までのところまだ何の処置もされていません。雨戸を格納する戸袋の戸出し口にも1センチ強の隙間があり、広縁のとある場所に立つと風が渡るのを感じます。「ここって屋外? それとも室内?(怒)」

風って奴は通り道が狭くなるほど風量が増し(と言いますか、強く感じられ)ますよね。トトロの家にはそんな風にとっては丁度良い幅の通り道(隙間)がいっぱいなんです。どういう経路かはわかりませんが、LDの壁に掛けてあるカレンダーがフワフワと動くって、どういうことよ。いや、さすがに普段は動いていませんよ。今は台風通過中だから。


と皮膚への刺激は以上です。夫の望み通り、良くも悪くもダイレクトに働きかけてきます。

目と鼻への刺激は良いものばかりと言えると思います。これは築80年のトトロの家だからというよりは、いわゆる自然素材をふんだんに使った家だからですね。無垢の木と漆喰や珪藻土の塗り壁、もしくは紙。有機溶剤のにおいは一切しませんし、本物しか持ち得ない迫力・魅力は見ていて気持ちが良いです。

また、家の外に出れば、周囲は水田に囲まれ、庭には大木が3本も立っていて、四季折々にその景色が変わります。様々な生き物とも共生し(妻としてはあんまり嬉しくないけれど)、本当にたくさんの刺激を毎日受けて子供たちは成長しています。

味覚は家とは直接関係ないものの、他の4つの感覚が良い影響にさらされていれば、自ずと悪く働くということはないはず。母の今ひとつの手料理も以前よりおいしく食べてもらっているかなあと期待しています。


んなこんなで、近代文明に慣れた大人の身体にはたまにはちょっときつく感じられる家かもしれませんが、子供にとってはかなり恵まれた環境であると日々実感しています。一言でまとめれば、トトロの家は「五感をフル活動させて、子供が子供らしく生きられる場所」かな。・・・と台風の最中に感じたのでした。



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木製

窓は美しいですが、音が邪魔になる人にとってはうっとうしいでしょうね。どの程度までオリジナルを再生させて日常生活を送るかは住む人の価値観や健康状態によって変わってきます。

健康状態というのは結構重要な要素です。昔の人の寿命が短かったのは、家の気密性が低かったのも原因の一つでした。すきま風は春夏秋の間はよいですが、冬はそれが命取りになります。寒さによる血管の異常です。

私の祖父母の代までは築100年くらいの家で、風呂とトイレも屋外でした。案の定祖父はトイレで脳溢血で亡くなりました。

私もアラフォー世代ですが、冬の夜のことを考えて窓だけはすべて2重に取り替えました。それでも血圧は冬場は危険なほどあがります。健康的な食生活、お酒も滅多に飲まず、タバコもすわず、甘い物もほとんど食べず、野菜と肉と魚をバランスよく、それでもこれです。

ニュージーランドの父の家は築80年でしたが、すきま風がすごいので窓やドアの下にとっても素敵なドア枕(というのかな?)を置いてありました。シルク性で重厚なタッセルのついたそれを見た時に、ああこういう方法もあったんだと思いました。

  • 投稿者: satokosmith
  • 2009/10/08(木) 18:08:18
  • [編集]

お久しぶりに伺ったら、どんどん完成していてびっくりです。

モノの収め方も的を得ていて、拝見していて気持ちいです。
ハードは完成、ソフトは日々愉しみに暮らしがスタートしそうですね。

ご新築おめでとうございます。
Studio HAGA スタッフ一同

  • 投稿者: YUKKE
  • 2009/10/10(土) 00:19:42
  • [編集]

** 返信 **

* satokosmith さま *
いつもコメントをご丁寧にありがとうございます。

健康状態って本当に大きな要素となりますよね。私たちはとりあえず子供を中心にした家ということで、ある程度の負荷のある家となりましたが、子供たちが巣立ってからは自分たち自身の健康と相談しながら改築をすることになるのだろうと思っています。

NZのドア枕ってとても素敵なアイディアですね! それをヒントに何かこちらの寒さ対策に活かせたらなあ・・・。


* YUKKE さま *
嬉しいコメントを大変ありがとうございます。

ソフトは日々楽しみながらというよりは、あれこれ悩みながら作業をしています。どれがベストという形は決まり難く、いろいろ夫と試行錯誤を繰り返しています。

また講座に伺いたいと思っていますので、その時を楽しみに生活しています。

  • 投稿者: マモ親
  • 2009/10/10(土) 20:23:57
  • [編集]

隙間風、なつかしい。

わたしの実家とおんなじですねぇ。強風の日はガタガタいってました。そんなもんだとおもってました。これで雪がふると、風が強い日には縁側に粉雪が舞い込んでいましたよ。そんなスキマだらけの家で育ったものですから、新居の”高気密”住宅が息苦しく、すぐ窓をあけてしまいます。秋が深まり、夫に「寒い!」と文句をいわれるように。

  • 投稿者: onbuusagi
  • 2009/10/12(月) 06:42:18
  • [編集]

** onbuusagi さま **

懐かしく感じてもらえて光栄ですわ(苦笑)。

ドイツで暮らしていた住まいに憧れて、新居には木製サッシをつけるぞと意気込んでいたのに、何の因果か・・・。幸い雪が降る地域ではないので、縁側に雪が積もるということはなさそうですが。

おんぶうさぎさんのお宅は高気密とはいえ、空気のきれいな家だからそんなに窓を開けなくとも良いのでは? おまけに妊婦さんが風邪を引いたら大変ですよ~。御身お大事に!

  • 投稿者: マモ親
  • 2009/10/13(火) 21:26:01
  • [編集]

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