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「貧困の僻地」 曾野綾子著  僻地暮らし体験者として思うこと

  • 2009/06/19(金) 23:48:20

回は家とは全く関連のない話です。こういったトピックは本意ではないけれど、かつての僻地暮らしを経験し(でも、この本で取り上げられているアフリカは未体験ゾーンであります)、「世界僻地自慢」というサイトを持っている者としては反応せずにはいられないのでした。

個人的には、実際の本よりも週刊文春6月18日号に載っていた「著者は語る」コーナーでの文章の方がより実感として迫ってきました。


私(著者である曾野綾子氏のこと:ブログ筆者註)がたびたびアフリカを訪れるのは、(中略)私自身がこうした旅行を通じて、自己矯正されているからなんです。世界には絶えず基本的な生が保障されていない生活があることを目の当たりにして、自分は舞い上がらずにすんでいる

どこかに助けを求めれば食べ物が得られ、国民のほぼすべてが水道・電気を共有し、救急車もタダというこの国で、貧困を口にするのはまだ甘いんですね。

人は決して平等ではないけれど、社会のどこに位置しようと人生の意味を見つければ、必ず豊かになる


自身は夫と結婚してウズベキスタンでの生活を始めるまでは、「世界に」ではなく「欧米にのみ」関心が向いていました。途上国に赴くことが任務である海外青年協力隊に応募する人たちなどを物好きな人(ごめんなさい!)と見ていました。

それが図らずも、ウズベキスタンに1年、イエメンに3年、インドに2年弱暮らす羽目に・・・。暮らしていた場所はもっぱら首都で、曾野綾子氏が訪れる本物の僻地とは異なりますが、一般の日本人にとっては十分に僻地でした。また、夫の仕事関係で曾野綾子氏もきっと本物の僻地と認めるに違いないという場所に同行したことはあります。

その僻地暮らしをしていた間、夫曰く「君は定期的に大泣きしたりしてガス抜きが必要だったようだ」という状態ではありましたが、海外青年協力隊を物好きと思っていた人間の割には順応した方だと思います。


して、日本に帰国して思うこと。
「また機会があれば、僻地暮らしをしたいな」
「目標は7大陸(実際は南極を除かなくてはなりませんが)の僻地制覇」

・・・ということを日本の友人・知人に話すと、結構変人扱いされます。でも、その気持ちの理由を曾野綾子氏が先の週刊文春にて的確に表現してくれていました。

私もあの当時の暮らしで知った・経験したことを思い出すと自己矯正されます。また、思い出すだけでは足りないから、やはり実際に行きたくなります。

人間は本当に無惨なほど不平等です。私がいた国々では、そのような残酷なまでの不平等が私の隣りにあり、「彼らは生まれてくる意味があるんだろうか」とつい考えずにはいられませんでした。でも私がそのように哀れんでしまう人たちは、なぜかエネルギーに満ちているし、決して絶望ばかりを抱えてはいませんでした。その答えは、「人生の意味を見つければ、必ず豊かになる」からだったんですね。


人的なことになりますが、私の次男は先天性の障害(先天性脊椎骨端異形成症)を持って生まれてきました。妊娠6ヶ月の時に異常が分かりました。インドの医者から最終的な結論を聞かされた時はさすがに泣きました。その後も泣かなかったと言えば嘘になりますが、心底泣いたのは聞かされた時の20分間だけでした。

日本に帰国して大学の付属病院で出産しました。ー自慢めいた言葉と受け取られかねませんがー、看護婦さんたちから「どうしたらそんなに前向きでいられるのですか?」と不思議がられるほど、障害児を持った母親としては明るかったようです。一般的にはかなり落ち込んだりするらしいです。

その理由の第1は夫の存在です。
そして2番目は、それまでの僻地暮らしでした。私から見ると悲惨としか形容できない環境であっても、逞しく生きている人たち。そういった人間を目の当たりにして、人間の持つ根源的な生命力を確信できるのです。次男に対しても然りです。この子も根源的に本質的に強い生きる力を持っている、その子にできるだけの可能性を与えることが親としての役割だと思ったのです。いつまでも涙を流しているわけにはいきません。

この「人間が持つ根源的で本質的な強い生命力への確信」は、恐らく日本にいただけでは得られなかったのではなかろうか、と今でも思います。「学校でいじめられるだろうな。可哀想」とか「みんなから奇異の目で見られ続けるんだな」と心配ばかりが先に立ちそうです。勿論私もそのような心配を持っています。

でも、「社会のどこに位置しようと人生の意味を見つければ、必ず豊かになる」のです。その真実を次男には是非見つけてもらいたいですし、その手助けを最大限することが私たち親の責務だと思っています。






う~ん、ごめんなさい。住まいに全然関係のないことをかなり熱く語ってしまいました。
この本は住まいに関心のある人にというよりは、これから世界に飛び出そうとする若者向けですね。関係のないトピックスで失礼致しました~。しかも、本そのものの紹介になっていないような気がする・・・。


貧困の僻地貧困の僻地
(2009/05)
曽野 綾子

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