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建具の紹介1 欄間
- 2009/06/11(木) 05:40:40
本日からトトロの家の建具を少しずつ紹介していきます。オリジナル・トトロの家の建て主や大工さんは洒落者だったようで、プロの方々をも唸らせる多様な建具が揃っています。
1回目は「欄間」です。本来は鴨居と天井板の間の空間を意味し、その空間を装飾した板や障子も転じて欄間と呼ばれるようになったそうです(Wikipedia より)。
↓以前ちらっと紹介した彫刻欄間。鳳凰が両面に彫られています(丸印は鳳凰の頭。写真はクリックで大きくなります)。
彫りの深い方(1枚目の写真)が表と思われるところ、これを和室とリビングのどちらに向ければ良いのか、ちょっと悩みました。
和室には床の間もあるので、和室の方が格上となり、表は和室に向けるものだと私は思いましたが、建具屋さんが若い時分に習ったことによると、鳳凰や富士山のような縁起物の欄間は縁起を呼び込むように玄関に向けるのだそうです。その考えも一理ありますよね。
神明社長にも伺ったところ、建具屋さんと同じ意見でした。また、大工のMさんに確認してもらったところ、オリジナルでは玄関の方に表が向けてあったとのこと(すごい記憶力!)。トトロの家は、東から和室→リビング→土間(玄関)となっているので、和室には裏を見せることになります。・・・と一件落着。
↓鳳凰の欄間の隣りにある欄間。名称不明。枠は桧(ひのき)で、中は欅(けやき)だそうです。欅の木目が美しいです(けど、上に取り付けられると見えない・・・)
↓菱に麻の葉文様の組子欄間。裏面にはすりガラスがはられています。写真がボケていてごめんなさい。
↓欄間と言いますか、煙抜きの障子戸。矢印で示した縦格子の戸です。
これはまだ障子紙が貼られていませんが、横にスライドして穴?を塞ぎます。これで冬の寒さ対策はばっちり?
↓最後に、以前も同じ写真を載せましたが、広縁のガラス欄間。
機能としては隙間風の原因となりそうですが、この美しさのためなら我慢します。今はまだ雨戸だけのところ、ガラス戸が鴨居の下にずらっと並びます。う~ん、雰囲気(だけ)はいいぞ~、きっと。
明日は書院の建具を紹介します。これらの建具も手が込んだものですから、どうぞお楽しみに!
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