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建具の再利用って骨が折れる作業です。

  • 2009/06/10(水) 09:11:49

今日は建具屋さんとの打ち合わせでした。よっ、待ってました!
・・・と言っても内容としては大したことはなく、「何とか使う分には問題ないけれど、どうしたもんだか」という建具が多くあるので、その処理の仕方を施主に確認しておきたいということでした。


問題として一番多かったことが、オリジナル・トトロの家は家そのものが歪んでおり、その歪みに合わせて建具を作ってあったので、家の歪みがなくなった現在、建具と家の間に微妙な隙間ができる、というものでした。

↓例えばこれ。障子戸の上辺の向かって左側はぴしっと鴨居にはまっていますが、矢印のところはわずかな隙間が生じています(クリックで拡大します)。
隙間の生じる戸

以前ちらっと紹介した板戸にも上部に1センチ以上の隙間ができてしまい、戸の上辺に木材を貼付けて丈を伸ばしてありました。

そして、次に多かったものが、長年の雨ざらしなどによる腐食や傷みです。
↓角が欠けています。でもこれぐらいなら仕様には何ら問題はないので放って置いて下さいと伝えました。
傷んだ障子の角

↓この障子戸は屋根が抜けていた場所にあったので、雨水で腐食してしまいました。框(かまち)を含む下部分の交換をお願いしました。
修理に出す障子戸


こんな感じの戸が数枚だったらいいのですが、30枚近くもあるのです。そして欄間も10点近く。これらを1つ1つはめてはカンナをかけたりして調節していくのですから、気が遠くなりそうな作業量です。

家の完成を早くと望んでいる身勝手な私は「これら全部の建具がはまるのにどれぐらいで終わりそうですか?」と訊いてしまったところ、「新品の物を入れるんだったら目処は立てやすいんだけど、こういった古い物の作業はようわからんねぇ」と建具屋さんに言われてしまいました。そうでしょうとも。今日の見学の最後にはつくづくと自分の気の廻らなさを反省させられました。

建具屋さんは修理作業ができる程度に建具を清掃し、洗い屋さんがきちんと桟の1つ1つをきれいにしてくれるのだそうです。これもまた大変な作業量です。千本格子のものなどが結構あるんですよ。その格子の間の20年分の埃を掃除するなんて・・・。こちらが支払っている金額はちゃんと見合っているんでしょうか。本当に頭が下がります。

「古い建具を再利用します」なんて言うとちょっと格好いいし、また今風に言えばエコではあるんですけれど、その過程の労力を思うと(知ると)、関わって下さる皆々様にひたすら感謝であります。

180万円という金額を「これらの建具を残せるんだったら、しょうがない金額か」とあっさり言えるような余裕は決して持ち合わせてはいないのですが、取り敢えず最低限のレベルでオリジナルの建具を残せる金額を出せて良かったという安堵の気持ちもあります。


建具の取り付けは来週いっぱいまで続きそうです。なかなかに手の込んだつくりの建具たちを順次紹介していきますので、どうぞお楽しみに!!



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既存建具の清掃の様子

  • 2009/06/10(水) 22:04:32

今日は既に建具工事の様子を紹介した記事をアップしましたが、晩に神明建設の業務日誌もアップされていたので、そちらのリンクを貼っておきます。

神明建設業務日誌 建具工事開始(2009/06/10)
既存建具の再利用はいかに大変かということを、私と同じように訴えて(?)います。

神明建設のブログでは、洗い屋さんが建具を清掃している様子の写真が載っていました。私が行く時はいつも建具屋さんだけなんだけど。

↓今日も建具屋さんが一人で黙々と作業をされていました。
清掃作業中の建具屋さん

↓作業台に並べられていた道具。
建具屋さんの清掃道具
箒でまず埃を払います。これが20年分の埃で、眼を開けていられないほどなんです。たまたま風下にいた次男は「お母さん、助けて~」と叫んでいました。

それから水を含ませた刷毛で桟などを1本1本洗っていきます。埃を払った後とはいえ、こびりついた汚れがたっぷりとあり、非常に根気のいる作業です。

道具の名称は不明ですが、先っぽに金物がついた道具で古い障子紙を剥ぎ落とします。これも建具の木を傷めないように行うので、大変そうです。


この建具屋さんのKさんは、私がいろいろと質問をしても嫌な顔1つせずに「自分の知っていることは限られているけれど」と前置きしながら説明をして下さいます。しかもわざわざ手を休めて。このKさんから仕入れたマニアックな話も今後出てきますよ~。

Kさんは今日は次男がガチャポン井戸で遊んでいる様子を見て、作業に使うバケツの水汲みをわざわざ次男に頼んで下さいました。次男は誇らしげに水をバケツに入れ、挙げ句にKさんに「ゆうじろう、3歳なのに優しいでしょう?」と親切を押し付ける図々しさ。Kさんは柔和に微笑みながら「ありがとう」と答えて下さいました。恐れ入りまする・・・。


最近工事の進捗がなかったので平日に現場に行く頻度がぐんと減っていたのですが、柔和なKさんの笑顔に惹かれ、足繁く通いそうな予感がします。別棟の工事も間もなく始まる予定だし。ガソリン価格が高騰しませんように。



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