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古民家再生という行為について
- 2008/04/26(土) 23:01:25
迷いの海の中で溺れかかっているマモ家です。
昨日に引き続き、自分の思考をまとめる意味も込めて、今日は古民家再生ということについて感じていることなどをつらつらと書き留めておきたいと思います。
まず、そもそも私たちは熱心な古民家ファンではなかったということ。「THE 日本人の家」なんていうタイトルをブログにつける程ですから、古民家的なスタイルへの同調があることは確かですが、古民家をわざわざどこかからか探し出して、それを現地再生するとか移築するなどということは一切考えたことはなかったです。
それが、今回土地探しの過程でたまたま古屋付きの土地に出会い、その廃屋に近い古屋が実は結構な趣向を凝らした古民家らしい、へえ面白そうだなあ・・・という経緯です。
民家を再生させる人としては古民家ファン以外には、いくつかの古民家再生の本(例えば、「民家を改修する 小田光雄著」)に見られるように、もともと自分が居住していた歴史ある家が古くて住みづらくなり、改修(再生)しようと思い立つ人たちがいます。こういった方々には当然のことながら、その家に対して深い思い入れがあります。「先祖代々の家を受け継いでいかなくてはならない」といった使命感もあるでしょう。
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しかし、今回の私たちはたまたま古民家に出会ったというだけで、そういった思いはー当たり前のことながらー全くありません。「私たちに許されるならば、これらの財産をありがたく頂戴致します」というような思いはありますが。
民家再生とは環境問題の解決にも寄与するという意見もあります。「民家は森に育った木を使い、一度使った木材は繰り返し次の家の材料として再使用が可能であり、最後は土に返りまた次の森を育てる。民家では、ほとんどの材料が同じような自然素材で構成されています。また、伝統建築は解体が容易な仕組みになっており、モジュールをもつ構成は軸組の他、建具や畳などの部材まで転用が可能なものになっている(後略)」(「民家再生の技術
当然文化的な側面も併せ持ち、「民家は日本の住文化の結晶であり、一度失われたならば再び取り戻すことはできません。民家を今日の暮らしに合うように再生し、人が住み続けることにより次代に引き継いでいく必要があります」(同書より引用)という記述もあります。
古民家再生がエコロジカルな行為だという意見には大いに頷くところがあり、私たちの行為が自分の子孫世代のために寄与できると言うのであれば、とても嬉しく思います。また、文化的意義においてもなるほどと思います。
しかし、しかしですね。貧乏人の我々はそんな大上段に構えて古民家再生をしようという意識はまったくないのですよ。「次代に引き継いで」いけるほどお金をかけて再生できませんし。また、その「住文化の結晶」の一部である床の間を勝手に移動させたり潰そうとした妻ですし。とてもそんなことを語る資格はありません。
そうなんですよ。うん、自分で書いていて段々と自分の不安の中心が見えてきました。マニアでもない私たちが、たまさか古民家に出会ったからということで、「古民家再生」という世界に飛び込んでもいいのだろうか?・・・といったところでしょうか。資格の問題かもしれないし、財力の問題かもしれないし、覚悟の問題かもしれない。私たち(実質は夫)の財産をつぎ込むには、リスクが大き過ぎないだろうか? 趣味的過ぎないだろうか?
その一方で、以下は西日本新聞からの引用ですが、このような記述を読むと、即物的な私はとても心を動かされるのです。
「古民家再生は、新築に比べて二割増しなどともいわれる。『しかし、私の経験やJMRAの会員の実例からいえば、移築など費用がかかる場合でも、新築と同程度で済む場合も多い』と長岡さん」
「現地再生なら、新築の三分の二から四分三ぐらいにコスト削減できます。築数十年たった古い民家ですから固定資産税も安く、数分の一から数十分の一です」
「長岡さんは『完成後の満足感は金額には換えられない付加価値。次々になくなる古民家を救いつつ、自身の住環境を豊かにできるのですから、すばらしい環境保護活動ですよ』と話している」
新築と同程度の費用で済むかもしれなくて、それでいて固定資産税が安くて、しかも今となっては滅多に入手できない立派な材木や建具付き・・・なんて聞くと、やっぱり心動かされますよね。
そうそう、もう一つ心配なことがあるのでした。それは家のデザインです。主に内装ですけれど。私が希望していた襖紙(こんなもの)はあの古屋に似合うのだろうか? それから家具です。私の個人的な感覚ですが、古民家の雑誌に紹介されているような、いかにもという民芸風の箪笥だとかがちょっと苦手なんですよね。かといって、今手持ちのIKEAの家具が合うとも思えないし。なんか丁度よい折衷デザインが手頃な価格であればいいのですが。
巷ではGWが始まりますね。マモ家は全然関係ありません。子供の相手をしながら、2つの土地を交互に訪ねては「う〜ん。どっちも一長一短・・・」と悩むのでしょう。皆さん、良いGWをお過ごし下さい。
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